東京都内の接骨院で院長をしているヨシマツタケシです。
ぼくはよく友人のお父さんお母さんからこんな相談を受けます。
- 子どもが足を引きずってるんだけど、病院いった方がいいかな?
- 子どもが肘が痛いらしいだけど、大丈夫かな?
子どもが痛そうなのが何よりも不安みたいです。 子どもは大人よりも伝えるということはうまくないですからね。
親に痛いと言うと怒られそうで怖くて言えないという子どもも良く見かけます。
子どもが痛がっている場合はまず整形外科に行きましょう。整形外科なんて行ってもよくならない、とよく聞きますがそれでもぼくは整形外科へ連れていくべきだと思います。
なぜ、整形外科をおすすめするのか、3つの理由を紹介します。
目次
理由1.整形外科はレントゲン、CT、MRIを撮ることができる
そう、一番はこれです。
レントゲン、CT、MRIといった画像を取ることでお子さんのケガが目でみてわかります。
残念なことに接骨院の先生は勉強していない先生も山ほどいます。専門学校で学んだ知識だけでは確実に骨折と判断できません。もし判断できたとしても適切な処置ができる人はごくわずかでしょう・・・。
ボッキリ折れた骨折は誰でもわかります。けどボッキリ折れない骨折も山ほどあります。
子どもの骨はとくに柔軟性もあるし、骨を包んでいる骨膜という組織が異常に強いのでボッキリ折れないんです。
まず折れてないか、折れてるかを判断するために整形外科に行くべきです。
理由2.痛みの原因はケガだけじゃない!病気はマジでやばいよ!
痛みの原因がケガだけじゃないことだってあるんです。恐ろしい病気にかかってる可能性だってあります。
絶対に放置しちゃいけません。接骨院じゃ病気は治りません。
そこでまた活躍するのが画像です。レントゲンやCT、MRIを撮れば即座にわかります。
また、病気に関しては確実に整形外科の先生の方が知識豊富です。これは間違いありません。
病気の例を紹介しましょう。
めちゃくちゃおそろしい骨肉腫
- 骨の悪性腫瘍
- 10歳前後に多い
- 運動好きな少年期に発病
- 膝や肩に多い
- 5年生存率は10~15%とかかったら死を覚悟しなければいけない病気だった
骨肉種はそのほとんどが少年に発症するのです。
これを膝が腫れてますねなんて言って包帯巻いてたら、やばいですよ!死んじゃいます。
早期発見早期治療が大事です。現在は、抗がん薬の発達で3分の2が治るようになったと言われています。
股関節が腐っちゃう?!ぺルテス病
- 2歳〜12歳に多い
- 太ももの一部が腐る
- 股関節に後遺症が残る
- 股関節や太ももに痛みを訴える
- 男の子に多い
ペルテス病なんて聞いたことないですよね。ぼくも正直な話、接骨院で見たことありません。けどもしかしたらいつの日か遭遇するかもしれません。
それだけ頻度としては多くない病気ではありますが、これを知ってるのと知らないのでは大違い。そしてやはり整形外科の先生は確実に接骨院の先生よりもよく知っている。
特に怖いのが、放置すると自然に治ることが多いのですが進行することもあるということです。
これもレントゲン、CT、MRIなどの画像診断の出番です
理由3.接骨院で骨折・脱臼は治せない
接骨院で骨折脱臼は治せません。というより、治すという言葉自体使えません。
ケガをして接骨院を来院し、骨折や脱臼をしていても接骨院で出来るのは応急処置だけなんですよ。骨の位置を正してギプスで固定したとしても、絶対に一度は病院にいかないとダメなんです。お医者様に診ていただく必要があります。
今時接骨院の先生で骨折脱臼を治せる先生なんていません。絶対に整形外科へ行くべきです。
昔は整形外科が少なく、接骨院=骨折や脱臼を治すところというイメージがありました。なので、骨折脱臼でも接骨院にいっていたのです。 いまは、折れた!抜けた!と思ったら整形外科へ行きますよね?
整形外科医と接骨院の先生では経験数が違いすぎるんです。それと整形外科では麻酔もあるので骨を正すときの痛みもありませんが、麻酔なしはめっちゃいたいっす。
ぜひ、整形外科行きましょう。
整形外科へ行っても治らない。痛み止めと湿布だけ。
整形外科へ行ったらこんなことを言われる人は多いはず。
- 『レントゲン異常ないですね。痛みどめと湿布で様子を見ましょう。』
- 『レントゲン異常ないですね。運動不足ですね。』
- 『レントゲン異常ないですね。加齢によるものでしょう。』
そう、これも現実。レントゲンに異常なかったら問題ないんですよ!整形外科の先生的には。
そして、運動不足のせいや、年齢のせいにします。
でもね、レントゲンに問題なかったら良かったじゃないですか!あとはぼくたち接骨院の先生や整体に任せてください!!
ぶっちゃけた話、整形外科の先生がマシだと思う
ケガをしたときに整形外科へいくべき理由がわかっていただけましたでしょうか?
病気は確率としてはかなり低いです。ですが、0じゃないんですよ。ちょっと放置したらその期間が命取りだったりしますよ。絶対に整形外科を受診するべきです。
でもこんな現実もあります。ぼくが接骨院に勤務してみてきた現実です。
整形外科を受診し問題ないと言われた方で実は骨折していたという人も何人もみてきました。骨折と言ってもそれこそボッキリは折れていませんが、あきらかに骨にキズあるでしょ、骨折でしょ、みたいな人もたくさん見てきました。
なのでぼくの院にきてくれる患者さんには、最初にぼくの院に来てくださいと言います。それは営業のためだけでなくて、そういう現実をたくさん見てきたからです。
ただ、やはり接骨院の先生の現実も厳しいです。
- 接骨院の先生は残念ながらダメな先生多いんです。
- 勉強してない先生多いのです。
- 学校卒業してすぐに開業して何もできない先生多いんです。
だから、画像診断としてレントゲンやMRI、CTを使える整形外科の方がいいだろうと思い、整形外科をオススメします。
ぶっちゃけた話、整形外科の先生の方がマシだろうというのがぼくの考えです。
【結論】本物を見抜く力が大事
今回は『ケガ』に焦点を当てましたが、慢性的なものだったり、スポーツによる痛みはぼくは整形外科にいってもあまり意味がないのではないかなとも思っています。それこそ、湿布と痛み止めで終わりますからね。よくて包帯かサポーター出されて終わりですよ。
結論としては、ケガにしろ、慢性的なものにしろ、本物を見抜く力が必要です。
次回はいかに信頼できる先生を見つけるか、判断するかに焦点をあてた記事を書きたいと思います。
終わり!!