ポルトガル語のリスニングにおいてこんな悩みはないでしょうか?
- なんて発音しているかわからない・・・
- 途中でわからない単語がでてきてついていけなくなった・・・
- 日本語に訳そうとしてもわからなくなる
この3つは、リスニングにおいて大きなカベとなって立ちはだかります。
コミュニケーションというと、すぐにしゃべる練習をしたり、アウトプットが大事だと言ったりする人がいます。けど、相手が言っていることも理解できていないのに、コミュニケーションなんて取れないですよね?まずは、聞いて理解する、読んで理解するというインプットを攻略する必要があります。
この3つのポルトガル語リスニングの3つのカベを攻略して、まずは相手の言っていることを理解できるようになりましょう。
ポルトガル語リスニングの3つのカベ
1. なんて発音しているかわからない
なんて発音しているかわからないという問題には2つの原因があります。1つは、そもそも単語を知らない。もう1つは、音を聞き取ることができない。
単語については、2番目で触れることにして、ココでは単語は知っている前提で『音を聞き取る』ということをテーマにします。
単語1つ1つは知っているのに文章になると聞き取れないということは、ポルトガル語を学ぶ上でとても難しいカベです。ネイティブは意識してないでしょうが、自然と小さいころから耳で聞いてそれが体に身についています。なので、ネイティブに教えてもらってもこの情報はでづらいのです。
例を出します。『por isso=つまり』という2つの語があります。これは1つ1つ発音すると”ポー イッソ”ですが、2つが並ぶと”ポーリッソ”に変化します。それ以外にも、『por exemplo=例えば』は”ポレゼンプロ”と音声が変化します。
このような音声変化を理解していないと単語を聞き取ることはできません。
ぼくは、英語の勉強のためにEnglish Companyというところに通っています。そこではこの音声変化にかなり力を入れています。音声変化を理解しないとどんなに単語を知っていても、リスニングをすることは不可能だからです。
下記のようなCDと本がセットになったものを購入して、発音がどのように変化しているのかに注目してみましょう。
2. 単語がわからない
単語が分からなければ、なんて発音しているのかもわからなければ、何を伝えようとしているのかもわかりません。文章は単語によって成り立ちます。
コミュニケーションにおいては、1つの単語を別の単語で言い換えることによって相手に伝えることもできます。でもそれにしても最低限の単語は知っている必要があります。
1つの単語を別の単語で言い換えるというのがイメージできな人もいるでしょう。例を示します。
“リンゴ”と言いたいけど、その単語が出てこなかったらどうしますか?その時は”リンゴ”の特徴を伝えますよね?
- 赤い果物
- スーパーに並んでる
- 青色のもある(正確には黄色?)
これだけ伝えたら大体の人は”リンゴ”のことを言いたいんだろうなとわかると思います。vermelho(赤),fruta(果物),supermercado(スーパーマーケット),azul(青色),amarelo(黄色)・・・わりと簡単な単語でも伝えることはできると思います。
シチュエーション別の単語集なんかで単語を覚えるといいのではないかと思います。
▼単語の覚え方
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3. 日本語に訳そうとするとついていけない
これは日本人にとっては、リスニングを難しくしている最大のカベといっても過言ではないでしょう。単語も知っている、音声もききとれる・・・なのに理解できないなんてことが起きてしまうのです。
日本の英語教育は、英語を日本語に翻訳するということに重点をおいて教えますよね。最近はリスニングに力が入ってきたとはいえ、まだまだコミュニケーションのための英語ではなく、入試のための英語です。
この英語を日本語に翻訳するというのがリスニングにおいては、めっちゃジャマです。
英語やポルトガル語などの外国語を日本語に訳しながら聞くという行為は、めちゃくちゃ時間がかかってしまうのです。それではベラベラとしゃべるブラジル人のポルトガル語には絶対についていきません。
ポルトガル語を聴いたら日本語に翻訳しようとするのではなく、イメージすることが大事です。
Estre e uma caneta.=これはペンです。
この程度の文章でしたらパッとペンがイメージできると思います。が、文章が長くなるとそれをイメージするということができなくなります。トレーニングをすることによって長い文章をイメージをして理解するということは十分に可能です。
長い文章であっても短く区切って、イメージをしていくのです。
Brasília, onde há 20 anos os Mamonas Assassinas fizeram sua última apresentação, recebe neste fim de semana o espetáculo em tributo à banda paulistana, que se transformou num fenômeno do showbizz nacional. Amanhã, às 21h, no Auditório Master do Centro de Convenções Ulysses Guimarães, o público vai poder recordar dos hits e das peripécias criados em cena por Dinho, Bento, Samuel, Júlio e Sérgio.
この長ったらしい文章もリスニングの際は細かく区切っていきましょう。細かい区切りで理解をしていくのです。
- Brasília, onde há 20 anos
- os Mamonas Assassinas fizeram sua última apresentação,
- recebe neste fim de semana
- o espetáculo em tributo à banda paulistana,
- que se transformou num fenômeno
- do showbizz nacional. Amanhã,
- às 21h,
- no Auditório Master do Centro de Convenções Ulysses Guimarães,
- o público vai poder recordar
- dos hits e das peripécias criados
- em cena por Dinho, Bento, Samuel, Júlio e Sérgio.
下記の本を読んで理解した後は、細かく区切ってイメージをしていく練習をしましょう。そのあとに、CDに合わせて発音を一緒にしていって、しゃべりながらイメージする練習をするとなおよいでしょう。
まとめ
ポルトガル語のリスニングの悩みは解決しましたでしょうか?あとは、練習あるのみです。最終的には練習をするしかありません。
ただ、この3つのカベを超えるだけでかなりリスニングも上達します。そして、リスニングが上達すると実は自然に話す、読むといった他の能力も上達します。これは、第二言語習得理論という外国語を学ぶときにいかに科学的に効率よく学ぶかを研究した学問でも言われています。
ぜひ、ポルトガル語学習に役立ててください!
チャオ!
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