三度のメシよりも解剖学大好きな接骨院の院長、ヨシマツタケシです。
逆立ちのコツを知りたいですか?
最初に言っておきます。
ぼくは逆立ちはできません。
ただ、体の構造に関して逆立ちができる体操選手よりもあります!
- 実際に逆立ちをできる人を信じるか?
- 体のプロであるヨシマツタケシを信じるか?
その判断は、あなたに任せましょう。
この記事では、こんなことを伝えます。
- 体の構造から見た逆立ちのコツ
- 子どもの成長から考える逆立ちの練習量
- 逆立ちのコツ動画はコレが最高!ヨシマツセレクト
というわけで、ぼくを信じてみるって人はこのまま記事を読み進めてみてください。
この記事は、体の構造に興味のあるマニアックさん向けです。
興味ない人はサヨナラ!
ぼくの体のオタク具合を知りたい方にはこんな記事があります。
目次
体の構造から見た逆立ちのコツ
立っているときの骨盤と股関節を考えよう
少し遠回りに思えるかもしれませんが、逆立ちの前に「立つ」ということを知らなければいけません。
逆立ちは、脚が手になって「立つ」わけですから。
「立つ」ときに大事なのが、骨盤と股関節。
骨盤は、背骨を支える土台であり、骨盤をつなぐ靭帯はノコギリでも切れないんじゃないかというほど、強烈に硬いです。
そして、骨盤と股関節をつなぐ靭帯も強烈に硬いのです。
これだけ強烈に硬い骨盤によって支えられることで、人間は「立つ」ことができるわけです。
これを逆立ちでしようっていうんだから、すごいことです。
さて、股関節と骨盤の構造を実際に見てみましょう。
出典:ネッター解剖学
強烈な靭帯でつながれているだけでなく、股関節は半分ほど骨盤にうもれてガッチリはまっています。
股関節は、これでもかというくらいガッチリはまって安定しています。
これを逆立ちでしようっていうんだから、すごいことです。(2回目)
逆立ちのときの骨盤と股関節はどこ?
逆立ちのときの骨盤と股関節はどこになるのでしょうか?
脚が手に変わっているわけですから、肩や肩甲骨、首に近い背骨が骨盤と股関節の役割を果たすわけです。
でも、股関節や骨盤ほど肩は強くありません。
- 肩は人間の中で最もといっていいほど外れやすい
- 手の筋力の3倍以上の力が足の筋肉にある
- 肩甲骨は、骨盤に比べてめちゃくちゃよく動く
さて、不利な条件がそろいまくりです・・・。
というわけで、逆立ちでは少しでも骨の構造的に有利な形にする必要があります。
でなければ、あなたの体重を支えるなんて不可能です。
では、どうすればいいのか?
素人の逆立ちレントゲン写真を見よう
ここで、素人さんの逆立ちのレントゲン画像を見ましょう。
ぜんっぜんダメですね。
- 肩が開いていて肩甲骨の位置が悪いです
- 手の幅を取りすぎて、筋肉で支えています
- 体が反りすぎています
というわけで、今度はきれいな体操選手の逆立ちを見ましょう。
ちなみに、Youtubeではこんな汚い姿勢で逆立ちのやりかた教えまーすとか言っている方もいました。
絶対に間違った形をマネしてはいけません!!
体操選手の逆立ちレントゲン写真はこうだ!!
美しいですね~。
- 肩甲骨が頭の方へ移動していて、肩関節の関節面が地面に平行に近いです
- 肩幅が狭くなって、筋肉ではなく骨で支えています
- 体がまっすぐです
この状態になればあとはバランスをとることと、持久力の問題だけです。
持久力はやるしかありません。
今度は、バランスをとるということを考えていきましょう。
※ぼく的には、このモデルさんの場合、もうすこーし肩の可動域を広げてあげたいです。
子どもの成長から考える逆立ちのバランスと練習量
さて、赤ちゃんが歩けるようになるまでのプロセスを考えましょう。
運動学の教科書によるとこのように成長します。
時期 | 動作 |
---|---|
9ヶ月 | つかまり立ち |
11ヶ月 | つたい歩き |
1歳 | 1人立ち |
1歳2ヶ月 | 歩行 |
1歳6ヶ月 | 走る |
つかまり立ち~歩行まで、約3カ月もかかるんです!
毎日使う脚で、しかも構造的に肩よりもめちゃくちゃ強い脚ですよ?
逆立ちが簡単にできるわけがないんです。
練習あるのみです。
また、歩行ではバランスをとるために感覚、神経、脳を鍛えています。
逆立ちも同様にバランスをとるために感覚、神経、脳を鍛えなければいけないのです。
やはり、練習あるのみなわけです。
とはいえ、ヨシマツタケシが解説している体の構造をイメージできれば、絶対に成長は早いですよ。
この記事は、頭ごなしに練習しろと言われるよりも、理屈から知りたい人向けですね。
さて、ここまでは文字ばっかりでしたが、ぼくが選んだ美しい逆立ちのやり方と詳しく解説してある動画を教えます。
逆立ちのコツ動画はコレが最高!ヨシマツセレクト
この動画を選んだのには理由があります。
- 逆立ち姿勢がキレイ
- 角度を変えて細かく説明がしてある
- 体の構造的なこと(解剖学)をよくわかっていそう
- 筋トレやストレッチの仕方も説明されている
英語ですが、矢印などがあるので見ていれば、なんとなくわかると思います。
特に逆立ち姿勢がキレイというのは、重要です。
普通に脚で立っている姿を想像してください。
腰が曲がってたり、猫背になっていたり、反り腰になっていたり、したら姿勢が悪いと思いますよね?
逆立ちだと普段見ないから、素人さんはキレイかどうか判断ができないのです。
例えば、腰がめっちゃ反って逆立ちできている人もいましたが、反り腰で立っているのと同じです。
どこかの筋肉にかなり負担がかかってしまいます。
ただし、女の人はお尻が男性よりも構造上でかい人が多いです。従って、少し反り腰気味になって前後のバランスをとる必要はあるかもしれません。
まとめ
逆立ちのコツは伝わりましたか?
体の構造や人間の成長の過程を説明されると納得できる気がしませんか?
これを知っているかどうかはモチベーションも違います。成長速度も違います。
正しい方法でたくさん練習してください。
正しい方法は、ケガもしづらいです。
楽しい逆立ちライフをお過ごしください!
チャオ!
ネッター解剖学 セット版(電子書籍付)アトラス・別冊学習の手引き原書第6版