お医者さんに肩が痛くてみてもらったらこんな経験ありませんか?
- レントゲンを撮影
- お医者さん登場
- 触りもせずに、『レントゲン異常ありません。五十肩です。』
- そして必殺の湿布。『湿布と痛み止め出しておきますね。』
レントゲンに問題なくて中年以上なら全て五十肩の診断。
こんな診断を下された患者さんはたくさんいます。
ぼくはいまだかつて湿布で治ったという人を見たことはありません。湿布を貼るとなんとなく楽ですけどね。
五十肩ってそもそも何かしっていますか?『今日は五十肩って何?』ということを紹介します。
目次
五十肩ってなに?
医学的な用語では『肩関節周囲炎』といいます。
原因が不明なものがほとんどです。病気による痛みや首からくる痛み、腱板損傷、骨折脱臼などの原因以外で、50歳以上で肩関節に痛みがあったり、腕が上がらない痛みがあったりする場合は五十肩と診断されます。
肩関節周囲炎という名前自体があいまいですよね。肩関節といっても幅広いし、しかもその周囲って!
原因わからんやないか!
そうなんです。原因がはっきりとわかってないんです。だからはっきりとした予防法も治療法も出てないんですね。
五十肩の代表的な3つの症状
運動痛
肩を動かすと痛みがあるのであまり動かさなくなります。痛みが治まったころにはカチカチに硬くなります。
夜間痛
夜中にズキズキと痛みが出ます。痛くて眠れません。
時期によって症状が変化する
急に痛みが出ますが、よく1年で治ったという人が多いです。ほっとくと痛みは治まります。
痛みが治まったはいいもののバンザイができないことは良くあります。
五十肩の時期による痛み方の変化
急性期
炎症が強く動かさなくてもズキズキします。夜は痛くて眠れません。
拘縮期
急性期よりも少し動かせるようにもなります。夜も少しずつ眠れてきます。
ただ、痛みがあるのであまり動かさずに筋肉がどんどん硬くなります。筋肉が硬くなることにより関節が動かせなくなることを拘縮と呼びます。
回復期
痛みがかなりなくなります。
拘縮期にあまり動かしてないため、この時期にはバンザイがうまくできなくなっています。
治療方法
急性期
この時期は正直何もできません。とにかく少しでも痛みが出ないようにしましょう。
- 痛み止めなどを飲む
- 注射を打つ
- 三角巾で腕を固定する
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拘縮期
痛みはまだありますが、痛みが強くならない範囲で動かしましょう。
急性期が終わった段階でこの拘縮期にいかにリハビリを始めているかでそのあとが変わってきます。
回復期
どんどん動かしていきましょう。ただ、拘縮期に大事にしすぎてがちがちになっていると最大限の肩の動きはもう戻らないかもしれません。
まとめ
五十肩がどういうものかおわかりいただけましたでしょうか?
最初の急性期は正直何をやっても無理です。ただ炎症が治まるのを待つしかありません。
肝心なのは急性期が終わってリハビリを開始する時期です。ぜひお近くの専門家を受診してください!
何も説明なく湿布して終わったときは、違うところへ通いましょう。そこに通うだけ無駄です。
その他にも腱板損傷など似たような症状だけど治療方法がまったく異なるものもあります。それはおいおい紹介したいと思います!