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『英語は子どものうちに学ぶと良い』は本当か?

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子どものうちから英語を学ぶと良いは本当なのでしょうか?

最近、TOEIC800点を目指して英語勉強中のヨシマツタケシです。第二言語習得という研究をとりいれているEnglish Companyに通って英語を勉強しています。

第二言語習得研究では、年齢と英語の関係についてかなり多くのことが分かっています。今日は、アメリカの大学の言語学科の教授を務める白井先生の本より紹介します。

 

第二言語習得研究が示す子どもの英語教育

思春期をすぎたらダメなのか?

『よくネイティブのような英語を習得するなら12歳までだ』という話を聞きます。はたしてそれは本当なのでしょうか?

第二言語習得研究では、年齢が外国語を習得するうえで大きな影響を与えるという事実が認められています。日本でも小学校の教科に英語が入ったのは、この研究に基づく結果でしょう。大人がネイティブになるのはほぼ不可能に近いですが、小さい頃から習得が始まるとかなり自然にネイティブのごとく話すことができます。

でも、思春期をすぎたらダメなのか、何歳くらいまでなのかといったことは、研究者によって異なるようです。

 

大人が英語を覚えるのは難しいのか?

大人の方が早いが、子どもの方がすぐれている(Older is faster,younger is better.)

引用:外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か (岩波新書)

大人がダメというわけではないようです。大人は認知能力を使って短い期間で素早く学習をすることができます。

ネイティブに近い外国語を身に着けたいのであれば、子どものうちから勉強をした方がいい、と言えます。

ちなみに発音については、6歳までが限界だという研究者もいるようです。

 

0歳は世界の言語がわかる?

乳幼児は、世界の言語に存在するすべての音を区別することができます。

引用:外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か (岩波新書)

当然と言えば、当然ですが0歳のときは何もわかっていません。その状態からお父さんやお母さん、周りの人の言語をきいて育ちます。

日本人の赤ちゃんでも生後数か月はLとRの区別ができるそうですが、生後半年~1年にかけて急速に低下するそうです。これは、日本語を覚える上で不要なため、そぎおとされていくからです。

脳はとても効率的にできていますね。日本語を覚えれば覚えるほど、他の言語の区別ができなくなるということです。

 

子どものうちに英語を学んで取り戻せるのか?

赤ちゃんの時に天才的だった語学の識別能力は、子どものうちに学習をすることで取り戻すことができるのかを、調べるために行われた研究があります。

生後9か月のアメリカ人の赤ちゃんに、1回25分、4週間にわたって、12回(計5時間)、中国語で絵本を読んだり、おもちゃで遊んだりしてあげたのです。もうひとつのグループには同じようなことを英語で行いました。その結果、中国語を聴いたグループが英語にない中国語の区別(具体的には、歯茎硬口蓋摩擦音と破擦音の区別)が聞き取れるようになるか、ヘッドターン法を使って調べてみたわけです。

引用:外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か (岩波新書)

結果は、たった5時間のトレーニングの結果、台湾で中国語を習得している赤ちゃんと同じレベルの識別能力を示したそうです。

この研究が示すことは2つです。1つは、英語の音声的な習得の限界はもしかしたら1歳までの間に迎えてしまうかもしれないということです。もう1つは、日本語など自分の母語を覚えれば覚えるほど、外国語の習得は難しくなるということです。

 

子どもの英語学習は、日本語に影響してしまうか?

英語を覚えさせて、日本語が覚えられませんでした・・・となっても困るでしょう。英語を覚えることによって日本語がおぼえられないということはあり得るのでしょうか?

先ほどの中国語と英語の研究では、母語に対しての影響はなかったようです。LとRの発音の区別もしっかりとできていました。たったの5時間のトレーニングで中国語の聞き分けができるようになったことを思うと、自分の子どもにも小さいころから英語を勉強させたくもなりますね。

ただし、インターナショナルスクールなどの場合は、複雑な言葉の使用が難しくなってしまう危険性もあるとのことです。

 

バイリンガルな子どもに育てる

小さいころに外国に行けば、必ずバイリンガルになれるというわけでもありません。当然ですが、外国に行っても家族としかしゃべらないとか、同じ言語をしゃべるような人としか遊ばないような生活をしていたら、バイリンガルにはなれません。

また外国に行くことで母語自体に悪影響が出る可能性もでてきます。読み書きだけできなかったり、聞いて理解することはできても離せなくなったりすることもあるようです。

ちなみにバイリンガルは認知能力がかなり高いとも言われています。認知症の発症も遅くなるし、発症しても進行が遅いそうです。

 

子どもの英語教育についてのヨシマツタケシの意見

たった5時間のトレーニングで音声に対する識別能力が高くなるなら、やっといた方がいいだろ!

というのがぼくの1つの意見。

でも、もう1つの意見もあります。

別に子どものうちから親があれさせたい、これさせたいって決める必要なくね?

先ほど、話にでましたが英語学習については、『大人の方が早いが、子どもの方がすぐれている(Older is faster,younger is better.)』です。大人になっても勉強できるんですよ。ネイティブに近い感覚で話したり、理解したりするのが難しいというだけです。

そこまでネイティブにこだわる必要ないでしょ!アメリカなんて移民国家なんだし、なまりもいっぱいあるんだから。

ちなみに、本には英語の音声はテレビやCDの音声ではあまり効果がでないと書いてありました。

 

まとめ

『子どものうちから英語を学ぶと良いは本当か?』というテーマでブログを書きました。内容を簡単にまとめます。

  • 子どものうちから勉強した方が効果は高いし、よりネイティブに近づけることもできる
  • 日本語を習得するほど、外国語の習得は難しくなる
  • 大人のほうが習得のスピード自体は早い
  • 子どもの方が上手に習得できる

ぜひ、子どもの英語教育にお役立てください!

チャオ!

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