あーウンコしてーー!
今日はこれを科学しましょう。
ウンコの科学。
いいな、このフレーズ。気に入った。
ちなみに、ウンコといえば僕の中ではクソマジメゲスブロガー:あんちゃさんが1番に思い浮かぶ。
目次
前提知識①:大腸の解剖学
大腸は細かく分類すると下記のようになってます。
- 盲腸
- 上行結腸
- 横行結腸
- 下行結腸
- S状結腸
- 直腸
そして直腸の後が肛門へと続く。
なので直腸ガンの検査は肛門から指を突っ込んで触ってみるんですね。
指を突っ込んで変な隆起があれば直腸ガンの可能性があるのです。
前提知識②:ウンコを送り出す大腸の2つの大きな運動
1. ウンコを耕す!混和運動=膨起形成
これはとてもゆっくりウンコを肛門まで送り届ける運動です。
大腸の中のウンコの元をゆっくりと掘り起こすようにゆっくりです。
これによってすべてのウンコの元が大腸の粘膜にさらされます。
そして液体と溶け合った物質が徐々に吸収されます。
この運動により排出される量は1日に80~200mLとごく少量です。
2. ウンコの大移動!推進運動=大蠕動
これは混和運動に比べて一気にウンコを肛門の方へ送りこみます。
- 収縮は約30秒
- その後2~3分ゆるむ
- その後次の大蠕動がおこる
この一連の大蠕動は10~30分間続く。
そこでいったんおわり、半日後にまた大蠕動が起きます。
1日に1~3度おきて、朝食後の1時間のうちの15分間が顕著と言われます。
ウンコに必要な3つの反応
1. 食後大蠕動
胃に食べ物が入り、その後。十二指腸に食べ物が送られる。
胃や十二指腸がひろがると先ほどの紹介したウンコの大移動である大蠕動がおきます。
従ってものを食べてなければ、ウンコもでない。
当然のことです。
特に朝ごはんが大事です。
朝ごはんのあとに起きる大蠕動が一番良く動くと言われています。
2. 直腸まで達すると『ウンコしてー!』となる
ウンコの大移動と地道な耕し運動によってウンコは直腸へ送り出されます。
直腸にウンコが送り出されて直腸の壁が伸ばされると、『ウンコしてー!』となります。
そして、直腸から送り出す収縮と肛門を締める筋肉の弛緩が起きます。
この肛門を締める筋肉は2種類あって、自分でコントロールできるものとそうでないものがあります。
だからウンコを我慢できるんですね。
あとは、自分でコントロールできる肛門を締める筋肉をコントロールすれば晴れてウンコができます。
ただ、実はこの反応自体はとても微弱なのでもう1つ必要になります。
3. ウンコしてーってなってから興奮するリラックス神経
ウンコを気持ちよく出すには、もう1つリラックスするときの神経=副交感神経による反応が必要です。
直腸が刺激されると、脊髄に『ウンコしたいらしいよ!』と信号が伝わります。
それがまた副交感神経をたどって、下行結腸、S状結腸、直腸、肛門を刺激して、蠕動運動を強くします。
自分でコントロールできない肛門をしめる筋肉をさらに緩めます。
実は直腸から肛門にかけてはウンコがもれないように上り坂になってるのですが、これらの反応によってウンコがおしだされます。
大腸にたまったウンコをすべて押し出す強い収縮が起きます。
この副交感神経の反応は、他にも深い吸う息、声門の閉鎖、お腹の筋肉の収縮などを起こすことによってお腹の中の圧力をたかっます。
これは、大腸の中のウンコを下方におしやると共に、肛門を外に広げる力にもなります。
ウンコを気持ちよく出す方法
今まで説明した理論がわかれば対策はわかります。
▼快便に必要なこと
- たくさん食べる(特に朝飯)
- 水をたくさん飲む(水分が少ないとウンコが進めません)
- リラックスする(強烈なウンコの推進にはリラックスが必要)
▼この方法でウンコをさらに押し出せ!
- 深く息を吸い込み、横隔膜を下へさげる
- お腹の筋肉に力を入れて、お腹の中の圧力を高める
この2つを行うことでウンコをさらに直腸に押しやることができるので、先ほど説明した2番目、3番目の反応がより活発におきます。
ただし、自然に起こる反応ほど強烈ではないです。
※トイレで息を吸い込みたくないとか言わないでくださいね。
格言:ウンコを我慢するな!!
息を吸い込んだり、お腹に力をいれることによってウンコを押し出す力は、強くありません。
自然に起きる反応の方が強烈です。
なので、ウンコを我慢してはいけません。
ウンコを我慢すると何回もこの反応が邪魔されてひどい便秘につながります。
赤ちゃんや脊髄に問題のある人がウンコをもらす理由
今までの流れがわかれば想像がつくかもしれません。
赤ちゃんや脊髄に問題のある人は、自分でコントロールできる肛門をしめる筋肉の制御がうまくできません。
だからもらしちゃいます。
筋肉が便秘の原因になることもある!
筋肉が大腸の動きを邪魔して便秘になることもあり得ます。
▼コチラの記事に説明してます。
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まとめ
『ウンコしてー!』の仕組み理解できましたでしょうか?
このようなウンコしたいに限らず、体の中の仕組みを知るには『生理学』という学問の勉強が必要です。
体のなんで?に生理学は答えてくれます。
追求したい人は生理学勉強しましょう!
▼ビギナー向け生理学
▼研究熱心な人向け生理学
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